スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

高校受験のサポートを終えて⑥(いよいよ力をつける)

話は少し変わりますが、私は少し楽器をいじります。
ピアノでもギターでも曲の途中でつまずくところがあれば、そこを重点的に練習します。
まずは片手ずつ、難しければテンポをゆっくりにします。
特にドラムで難しいフレーズはひとつひとつ分解していく方が理解できるし体も動くようになります。
以前、近くの家から聞こえるピアノの音で、いつも同じ曲の同じところでつまずくのに、つまずくと最初から弾き直す人がいらっしゃいました。
つまずくまでの前半はどんどんうまくなるのに、結局いつも同じところでつまずくのです。
つまづくところを重点的に左右の手に分解して、テンポも落として練習すべきなのに最初に戻って弾き直しているのです。
最終的にはその曲を最後まで弾けるようにはならず、そのうちピアノの音が聞こえてこなくなりました。
ご本人にすれば「いくら練習してもちっとも弾けなくて面白くなくなった」といったところでしょうか。
はたから見れば「ちっとも練習していない」のですが、ご本人は練習しているつもりだったのでしょう。

スポーツでも同じことが言えます。
「出来ていること」を何度もやるより「出来ていないこと」を繰り返し練習しすでに出来ていることと同じレベルに達したとき初めて次のステージを見上げることが出来ると思います。
それはスキーでも野球でもサッカーでも何でも同じ。

勉強、特に受験勉強の要点はこれと同じだと思います。
つまづくところ、理解しきっていないところを他と同じレベルに上げる。
その上でまた全体のレベルを少しずつ上げていく。

やるほうは苦痛で仕方ないんでしょうけどね(苦笑)
できないこと、苦手なところを重点的にやらされるんですから。
そこを前々回記述した数学者の言葉のように「面白さ」を伝えるように心がけました。

160611a.jpg
(オックスフォード大学:マーカス・デュ・ソートイ教授)

問題をやらせるだけではなく、すき間時間で数学と自然界のつながりに興味を持つようにいろいろと話しました。

160612d.jpg

特にフェルマーやガウスの素数の話には大いに興味を持ったようです。
勉強の原動力って好奇心ですからね。
そこを育てたいと思いました。
私もOldtimerの誌面に紹介された時、わたしのことを「好奇心のかたまりだ」と表現していただいたことがあります。
とても嬉しい一言でした。

急がば回れとは良く言ったものでとにかく「わからないを無くす」ためにひとつひとつ対応するのが結局は近道だと思いました。
そのためにはこつこつと進んでいくのが大事です。
本人は具体的なスケジュール管理が出来ないので11月に入ってから私がきっちり作成しました。

DCIM0178.jpg

びっしり(笑)
公立の入試まであと16週。
その中でどれだけできるか、全体的に大まかにスケジュールを考えつつ1週間単位でやることを具体的に書き込みました。
何時から何時まで、どの問題集のどのページをやるかを、こなし具合を見て調整しながら組み立てていきました。
これをやることによって集中力がかなり高まり、テストの点数にも反映されるようになっていきました。
とはいえ、中間テストや期末テストなどの学校の定期テストもこなさねばなりません。
これ以上、内申を下げるわけにはいかない。というか、内申を取りに行かねば。
※結局上限に達している5教科はあげようがなく、副教科は一度出来た序列をひっくり返すことの難しさを痛感しました。

良く「何がわかってないのかがわからない」ということを言ったり聞いたりしますが、受験勉強の場合は一目瞭然。
間違った問題、解けない問題がズバリ「わかっていないところ」です。
そこを重点的にやればいいだけ。
ですが、本人は客観的に判断出来ないので塾の公開テストで間違ったところをすべて書き出しました。

PB265321_20160611174139b4a.jpg

どういうカテゴリーの問題を間違ったのか。
その問題は他の塾生の正答率を参考にイージーなのか、ハイレベルなのか。
ハイレベルはあとで回すとして、まずイージーな問題は先に理解しておく必要があります。
過去6回分の5教科をすべてそのように分析しました。

さらに間違った部分の具体的な設問内容をエクセルの表にして書き出し。
正答率50%以上のイージーな問題は赤で塗りつぶします。
30%程度の中程度の問題は黄色。
10%以下のハイレベルな問題に正解したときだけ青印を付けました。

DCIM0022.jpg

特に、理科と社会は一度通過すると次の学年で同じ内容の復習はまずしないので注意が必要。
ものによっては、2年生、1年生、さらには小学生までさかのぼって理解しなおします。
ここでも問題集で出来ない問題をひとつひとつチェックして表にしました。

理科
rika 1

社会
shakai 2

9月10月にかなり掘り下げていたので11月になるとわからないのは3年生の範囲だけになってきました。
それでも遅いけど・・・・

DCIM0115.jpg

毎日、毎週のスケジュール管理。
それが大切です。
「継続は力なり」
この言葉は高校1年の時の担任がずっと口にしていましたが、大人になってからこの言葉の重みと凄さを少し分かったような気がします。

平日は毎晩進み具合を確認して翌日の指示。
朝は一緒に英文の暗唱。
国語は「なんとなく」で解くのは必ず壁にぶつかるので、理詰めで答えられるように教えました。
大学入試の参考書ですが、大変わかりやすくまとめているのでこれをテキストにして指導。

gendaibun16.jpg

本人も「へー、なるほど!」の連続だったようです。
こういう、薄くてもちゃんとまとめている参考書を見つけるために、ジュンク堂に通いました。
週末はその週に間違った問題、分からなかった問題を分かるまで徹底解説。

P1180876.jpg

さすがにそこまでやれば伸びるもんです。
とにかく「わからないを無くす」を毎日繰り返していきました。

年が明けて、本人のやる気スイッチを入れるために初詣&受験祈願のために、奈良の大神神社(おおみわじんじゃ)へ行きました。
ここはかなり歴史の古い神社で、そこかしこにアニミズムの痕跡が見て取れる神社です。
奈良三山の三輪山をご神体としていることからも読み取れます。
もちろん、本人には制服を着させて行きました。
ここのご祈祷は1~2時間待ちは当たり前。
しかも数十人単位でご祈祷を受けるので、皆さん&神様の前で自分の名前が呼ばれて気が引き締まったと思います。

P1100847.jpg

ご祈祷が済んでから、隣というか大神神社の末社である久延彦神社(くえひこ)神社へお参り。
古事記に登場する知恵の神様です。
もちろん、絵馬を関西中の受験生がかけに来るところです。
実はここ、我が吉田家が代々受験時にお世話になっているところ。
息子も絵馬に自分で志望校を書いて、いよいよ受験するという気持ちになったと思います。
また「神頼みというのは、自分でやれるだけのことをやって初めて最後にお願いできるもんやぞ」と教えました。
「人事を尽くして天命を待つ」、大人になってからの私の座右の銘です。

さあいよいよ1月です。ようやく私学の過去問対策を開始。
もっと早くはじめたかったのですが、基礎的なことをつぶしていくのにここまで時間がかかってしまいました。
奈良の超難関校の赤本もやらせて一旦高いレベルまで上げておきます。
そうしておけば、受験する高校の赤本をやらせたときに気持ちが大変楽になります。
このあたりもスポーツと同じですね。
本番よりも高い負荷をかけておいた方が質の良い練習になります。

2月に入り、私立高校は無難に合格。
次は2週間後の本命。公立前期試験です。
ここのところ、大阪は試験システムがころころとかわり前年にはとうとう全学区の撤廃という大きな変化がありました。
また試験も2月の前期、3月の後期と2回に分かれました。
主に前期試験は文理学科(特進コースのようなもの)で後期試験は普通科となっているところが多い様でした。
塾や学校の進路指導で本当にここの文理を受けるのですか?と念を押されましたがボーダーゾーンを分析すると
同じT高校でも普通科よりも文理学科の方がうちの息子には可能性があります。

特に、数学は大阪の公立高校の伝統で図形問題が必ず出題されます。
立体図形になると相似などの平面図形の知識と計算力をかなり問われる問題が多く、それらを完全攻略しないことには合格出来ないことも分かっていました。
息子と二人で解説を読んでも分からない問題はネットで類似問題を探したりして「おお!なるほど!!!」と感動したりもしました。
その甲斐あって、本番では満点を取りました。
よく頑張った。

公立前期試験までの毎日、学校が終わってから事務所に立ち寄らせて赤本を必ず2教科やってから塾に行かせていました。
週末は時間を決めて通しでやります。
公立問題は比較的時間があまるので必ず見直しを励行させました。
何点取れば合格出来るのかというシミュレーションをし
英語85%
国語90%
数学95%
小論文50%
であれば、必ずボーダーゾーンに残り数学の倍読みで返り咲くと思っていました。

朝方の生活にも切り替えさせ、私も早起きに付き合っていました。
試験当日、送り出した時は何かすがすがしささえ感じました。

試験が終わった日の夜、塾で模範解答による自己採点をした結果は、上のシミュレーションを上回る点数だったので
これは合格間違い無いなとほっとしました。
ですが、万が一ということもあります。
3教科+小論文だった前期と違って後期は5教科あります。
翌日から対策をはじめましたが、前期試験の合格発表までの1週間は長かった・・・

合格発表当日、息子から「番号あった・・・」という言葉を聞いたときは、ほっとしたというか嬉しいというかなんとも言えない気持ちでした。
よく頑張った。
あとで番号を見に行きましたが、本当にありました。
高校入試で落ちるはずのないところを落ちたという痛恨の失敗をした私はある意味、今回の息子の件でリベンジをしようとしていたのかもしれません。
親のエゴかもしれませんが・・・・

P3021446.jpg

内申点での25点のハンデを良く、ひっくり返して合格したもんだと思います。
綿密に目標点数を決めましたが、期待通りに頑張ってくれました。
もちろん、何度もイヤになったり昼寝ばかりしていたこともありましたが、やればやるだけ伸びる楽しさは理解できたようです。

P4042148.jpg

大神神社と久延彦神社にはお礼参りに行きました。
高校生になったのだから、さすがに手取り足取りというわけにもいかないと思い、じっと見守って一年ちょい・・・・
ちょ!
おまえ!好きな教科しか勉強してへんやろ!!
「出来ないをなくす」これが基本と口を酸っぱくして教えたのに(笑)
まあ数学と生物はアホみたいにレベルが高くなったのでそこは許してやる。
でも国語と英語をないがしろにしたら受験で思いっきり困るぞ~
古文なんか、助動詞と単語を理解出来たら初見の文章でもまったく困ること無いのになあ。
またこれから一年かけてそのあたりを教えたいと思います。

一応、志望大学は決まって何度か見学に行っています。
少しずつやる気スイッチがそういうことで入っていけばと思います。
こちらはあくまでサポートということで・・・・

先日、高校の授業参観に行ってきました。
内容は数学、私自身が高校生の時に全然分からなくて途方に暮れていたところです。
もちろん、その後理系の大学に再転向したときに勉強しなおしています。
授業の内容を聞いていると「あーこんな簡単なことが分からなかったのかあ」と思いました。
先生が「最後に入試レベルのチャレンジ問題出します」とおっしゃいましたがそれも特に難しいとは思いませんでした。
家に帰ってから息子と「あれは、こうやって解くんやな?」と確認。
二人ともいつのまにか数学オタクになってました(笑)

やっぱり、どんな教科でも「興味をもつ、好奇心をくすぐる」ということにつきると思います。
受験勉強もスキルアップやゲームのレベルアップだと思えば次のステージに上がるのが楽しみになります。

さあ、志望大学に向けて二人三脚をまた始めたいと思います。
覚悟してついてこいよ(笑)
スポンサーサイト

高校受験のサポートを終えて⑤(敵を知り己を知るby孫子)

このシリーズ、私の入院で中断していましたがそろそろ続きを書きたいと思います。
以前の記事はこちら
高校受験のサポートを終えて①
高校受験のサポートを終えて②(現状把握)
高校受験のサポートを終えて③(基礎を押さえる)
高校受験のサポートを終えて④(知る楽しさを教える)

志望校に合格する力を付けるためには、まずどのくらいの力が必要かを知らなくてはなりません。
初めての山に登る時はどんなルートがあってどこに危険箇所があり、下山までの体力がどのくらい必要か調べてから、それに向けた準備をするものです。
まずは志望校の過去の合格ラインがどの程度か調べてみました。
年によってかわりますし、制度そのものも変遷があるのですが、大きくは変わらないものです。
そして合格者の偏差値も見えてきます。
息子の場合、学力があと一歩という感じなのですが、内申点はさらに及ばず。
というか、息子の内申点で合格している人が見当たりません。
試験を受ける前から合格した人の内申平均(推定値)とくらべて25点のハンディをすでに背負っています。
では、当日にボーダーより25点余計に取れば良いわけですが、それは果たして可能な数字なのか。
調べてみると、ひとつ上の府立トップK高校の合格者平均がそれくらいだとわかりました。

ありえない数字じゃないとわかっただけでも、めっけ物です。
人が取っている点数なら目標に出来ます。
ボーダーラインでは無く合格者平均なのでかなりハードルは高いのですが・・・
塾の進路懇談で事前に提出していた志望校について「本当に受けるつもりですか?」と聞かれました。
やはり内申の低さが問題です。
「ひとつレベルを下げてO高校にしたらどうでしょうか」と進められました。
そこも見学に行った上で息子はO高校よりもT高校に行きたいと思っています、塾の先生にはそこへ行くためのアドバイスが欲しいとお願いしました。
息子は塾では上から3つめのレベルの「一番ふつうの」クラスです。
そのクラスからT高校に合格した塾生は皆無ではありませんが、内申がこれだけ悪いと・・・と塾の先生も困った様子。

私の中では12月の公開テストまでに偏差値は10上がると予測して家庭学習のカリキュラムを組んでいますが
さすがにそう言うと相手にされないと思ったので「12月には偏差値5上げるつもりで勉強させてます」と言っておきました。
先生は目を丸くして「5もですか、気持ちをそういう風にもつことは大事です。大事ですが・・・」と絶句(苦笑)
まあ親が空回りしている風にとられたんでしょうね。ましてや10なんてとんでもない(笑)
(ちなみにその後、実際に偏差値が11あがりました)
これ以上、志望校について話をしても仕方がないと思い、教科別の具体的な勉強方法の確認をしてから帰りました。

レベルに合わせて志望校を決めるというのは、塾にすれば合格実績を確実なところで押さえたいというのもあるのでしょうね。
本人の人生を考えると行きたいと思う志望校に合わせて自分のレベルを高めるべきだと思うのですが・・・
実は私が大学入試の受験勉強の時、行きたい大学から行ける大学に志望校を下げました。
まあ受験直前の12月に肺炎で2週間も入院したりして少し心が折れたというのもありますが。
行きたかったのは高田馬場のW大政経学部です、英国日本史の3教科受験だったのですが赤本で国語と日本史は攻略出来ていました。
全国模試で国語は大阪府内ベスト5に入っていましたし、子供の頃から家にテレビが無く、夜は本ばかり読んでいたので日本史は好きでした。
問題なのは英語。
その英語にブレイクスルーがあったのが受験直前の1月後半のことでした。
こつこつ勉強してたからですが、一気に目の前が開けたように読めるようになりました。
何ページかにわたる長文問題も日本語の新聞を読むみたいに普通に読めるようになったのを覚えています。
一月の後半に志望校を再度変更して過去問対策するには遅すぎます。

結局、地元の関西大学にしましたが英国の2教科だけで合格点に到達しかなり点数が余ってしまいました。
2科目だけで合格して、得意の日本史の点数がまるまる余るという事態に「志望校を安易に下げずに、ちゃんと行きたい大学の対策しておけば」と大変悔しい思いをしたことがありました。
もちろん息子にはそんな思いをさせたくはありませんでした。
でも関西大学法学部に行ったこと自体は後悔していません。
国際法の竹本教授と出会い「本気で勉強する」ということを20歳を超えてから教わりましたから。
ただ、一昨年某大臣のお嬢さんとお話をしたときに「ああ、この方は自分が行きたかったあの学部を卒業したんだな」とうらやましく思ったのも正直な気持ちでした。

話は戻って、大阪の府立高校には現在「ボーダーゾーン」というシステムがあります。(私の時代には無かった)
ボーダーラインの前後10%(つまり受験者数の2割の生徒)は単純に上位から決めるのではなく、高校ごとに決めた方法を取ります。ある意味敗者復活戦システム。
塾の先生が進めたO高校は内申点の副教科重視、うちの子にはまったくの不利。
ボーダーゾーンに入ってしまったらまず合格は無理と思います。
対してT高校は試験当日の点数重視、内申は関係ありません。さらに数学の点数を倍に加算します。
つまり内申が低くて数学が得意なうちの子にはピッタリ。
図形問題さえ攻略出来れば、合格も現実的になります。

どうも塾の先生はそこまで考えてるわけではないんだなということがよくわかりました。
偏差値を表面からしか読めていない。もっと掘り下げて読み込まないと。
孫子の兵法にもあるようにまず相手を知り、己を知らなくてはなりません。
単純に偏差値に合わせて学校を決めてしまうというのは、落とし穴があります。
何より、やはり行きたいと思うかどうかが大切だと思います。
そのためには、学校見学会には必ず本人が行くべきだと思いました。
そしてそれは早ければ早いほうが良いと思います。
スイッチ入りますしね。

次回はどのように力を付けていったかを具体的に書きたいと思います。
カレンダー
05 | 2016/06 | 07
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
FC2ID

ATU360

ATU360

カウンター
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。